proloug
――――――――チルチルとミチルが探していた、幸せの青い鳥。 過去へ飛び、未来へ飛び、彼らは長い長い冒険の末に、それを見つけた。 自分達の家の、鳥籠の中に。
幸せとは、ひどく些細なもので。 私達はそれを見逃し、嘆いて、だけど願い、乞うている。 本当に大切なものは、いつだって側にあったのに。 少しだけ、暗闇に手を伸ばして、触れてごらん? 鳥籠から、逃げ出したはずの青い鳥。 確かにその指に、触れるから……。