梅雨の続くある雨の日、家の前に置いてあった、一つの段ボール箱。 その中にいたのは、一匹の何の変哲もない黒猫だった。 「よく帰って来たな!!さぁ俺様にミルクを用意しろ!!」 「……すみません、ちょっと落ち着く時間をください」 ――失礼、しゃべる猫だった。 天然無気力青年+俺様おしゃべり黒猫のほのぼのコメディライフ。 ※この作品は、一部グロテスクな表現を含みます。大したことはありませんが、苦手な方はご注意ください。 →登場人物紹介 1.段ボール箱からこんにちは 2.天使ですけど、何か? 3.初めての二人暮らし 4.朝にみるゆめ 5.風色の季節 6.波打ち際に笑う、 7.その理由は、一人だけ (1)(2)(3) 8.冷たい祈り (1)…… 9.天からの手紙 10.記憶の底へ 11.遠い約束 12.明けない夜の続き エピローグ |